前回のつづきです。
二人は身長も全く同じで違いは、体重だけです。一卵性双生児や、クローンと思ってください。
細美さんはBMIが18.3で、ちょっと細めで理想の体型です。
太美さんはBMIが25.7で、少し太めです。
太美さんからすれば、細美さんは自分が目指す理想なのです。
どうすれば、細美さんにのようになれるか、悩んでます。
きっと基礎代謝が下がっているんだわ。
筋肉をつけると、基礎代謝があがってやせるのよね。』
太美さんの考え方は正しいのでしょうか?
まず、基礎代謝とは何?
基礎代謝(きそたいしゃ)とは、何もせずじっとしていても、生命活動を維持するために生体で自動的に(生理的に)行われている活動で必要なエネルギーのこと。相当するエネルギー量(熱量)は、成長期が終了して代謝が安定した一般成人で、一日に女性で約1,200、男性で約1,500キロカロリー(kcal)とされている。
消費量は骨格筋、肝臓、脳が半分以上を占める。
年齢・性別毎の標準的な一日あたりの基礎代謝量は基礎代謝基準値×体重で求めることができる。 *Wikipediaより
つまり、簡単にまとめると、
基礎代謝とは、なにもしなくても消費するエネルギー量(カロリー)。
基礎代謝量は基礎代謝基準値×体重で求めることができる。
ということです。
何もしなくても消費するエネルギーがUPすれば、痩せますよね。
だから、太美さんは、基礎代謝をUPするために筋肉をつけると・・・・・・言っていましたね。
注意してほしいのが、『基礎代謝とは?』ってところで、
基礎代謝量=基礎代謝基準値×体重 とあります。
つまり、太美さんは、細美さんよりも体重が重いので、基礎代謝量は多いということです。
それに、細美さんと仕事・家事・歩く距離などが全く同じとすると、
体重が重い分だけ負荷がかかっているため、消費カロリーも多いのです。
わかりやすく説明すると、太美さんは20㎏重いので、
2リットルのペットボトル10本を背負って毎日生活をしているのです。
これって、すごい運動量だと思いませんか?
特別な運動をしてなくても、脚の筋肉にはプラス20㎏分の負荷がかかっています。
つまり、脚の筋肉を鍛えているのです。
カラダに脂肪がいっぱいついてても、脚には筋肉もついてますよね。
これでさらに、筋トレすると・・・・・・どうなるかは、想像できますね。
基礎代謝量や日常生活での消費カロリーなどを計算して、
二人を比較してみます。
日常生活消費カロリーは、歩行が15分・座位での食事30分・食事の準備10分・オフィスワーク8時間とします。
まぁ、仕事以外ほとんど何もしない人をイメージしてください。
太美さんは、細美さんよりも重いので基礎代謝量も多いし、
日常生活での消費カロリーも体重が重いので、細美さんと同じことをしていても多いのです。
では、太美さんは細美さんよりも、基礎代謝量も消費カロリーも多いのに太っているのはなぜでしょうか?
それは、細美さんよりも摂取カロリーが多いのです。
細美さんよりも食べているのです。
『食べているから、痩せないのですよ!』と、みなさんに言っても、
ほとんどの人が、『あまり食べていません。』といわれます。
でも、もしも太美さんが、細美さんと同じものを同じ量食べ続ければ、
消費カロリーも多いし、必ず痩せるはずです。
まずは、食べ物に気を付けることが一番にしなければいけないことです。
それなのに、筋トレして基礎代謝をUPさせるとか、
運動して所費カロリーをUPさせるとかおかしいと思いませんか?
60分ランニングして、482kcal消費することを、目指してもいいのですが、
60分走って、たった482kcalですよ!
約ショートケーキ1個ですよ。
ショートケーキを我慢したほうが、よっぽどラクです。
それに、10本のペットボトルを背負っているので、さらに脚の筋肉はついてたくましくなります。
いかに運動で痩せようとすることが、効率が悪いかということです。
大切なのは摂取カロリーつまり、食べ物を見直さないと痩せないのです。
ただ、前にも話したとおもいますが、
摂取カロリーを減らすために、食事を1食にしたり、ドリンクダイエット、リンゴダイエットなどのように、
飢餓状態にしても、キレイに痩せることはできません。
ダイエットで食べ物を減らす時に、多くの人はご飯を減らします。
『ご飯はほとんと食べません』と言われる方も何人もみてきました。
まずはじめに減らすのは、間食です‼
間食を減らさない限り、キレイに痩せることはムリです。
3食バランスよく食べる、習慣になっている間食をやめることが大切です。
最後に、前回基礎代謝があがると、やせのるか?って問いに
答えは、YES!
今の状態でUPすれば、やせます。
と言いました。
いまの状態、つまりいまの体重のままで基礎代謝をあげれば、痩せるということです。
たとえもしも筋トレで脂肪が100%筋肉に変わったとしても、体重が増えないと基礎代謝量はUPしません。
むしろ、筋肉が硬くなり血液・リンパの流れが悪くなり、基礎代謝も悪くなることもあります。
肩や背中のコリ・夜寝れない・慢性的に疲れているなどの人は、
もうすでに筋肉が硬くカチカチの状態になってる可能性があります。
歪みをとりやわらかい筋肉の状態を維持することで、血液・リンパの流れが改善され基礎代謝はあがります。
途中から脱線して長くなりましたが、脚がやせないシリーズはこれで終わります。
では、また次回。